【防災コラム①】耐震性だけでは防げない?地震・台風で「一番最初に割れる場所」の盲点

防災コラム 第1回/全12回
耐震性だけでは防げない?巨大地震や台風で「一番最初に割れる場所」の盲点
近年、全国各地で頻発する地震や激甚化する自然災害のニュースを目にするたび、「自社の施工やお客様の防災対策は十分だろうか」と思いを巡らせる工務店様も多いのではないでしょうか。
防災というと、どうしても「柱の太さ」や「基礎の強度」「耐震等級」といった建物の構造そのものに目が向きがちです。しかし、実際の災害現場において、引き渡し後の暮らしを真っ先に脅かすのが、実は「窓ガラスの飛散」という見落とされがちな盲点です。
■ 意外と多い、ガラスによる負傷リスク
神戸市消防局が行った阪神・淡路大震災の負傷原因調査によると、最も多かったのは「家具などの転倒」で全体の48.5%、次いで「棚などからの落下物」が15.8%、そして「落下したガラスがあたった」ことによる負傷も10.5%にのぼりました。家具の転倒ほど注目されることは少ないものの、ガラスの破片は10件に1件以上の負傷原因となっており、決して軽視できないリスクだと分かります。
地震の大きな揺れによってサッシが歪み、窓ガラスが割れて床に飛び散ることで、避難経路が断たれてしまうケースも報告されています。さらに近年の大型台風では、突風による飛来物が窓を突き破り、室内へ急激に風が流れ込むことで「屋根が吹き飛ぶ」という二次被害も指摘されています。
■ 今日から提案できる「窓まわりの減災アプローチ」
施主様への防災アドバイスとして、ぜひ以下のチェックポイントをお伝えしてみてください。
1. 防犯ガラス・飛散防止フィルムの活用
新築時に防犯・防災安全ガラスを採用することはもちろん、既存住宅でも「飛散防止フィルム」を貼るだけで、万が一割れた際の負傷や、避難時に足元のガラス片で歩行が妨げられるといった二次被害を防げます。
2. ベッドや寝具の配置見直し
「窓の真下」にベッドを配置しないレイアウトを提案するだけで、就寝中の無防備な時間帯における負傷リスクを大幅に下げられます。
3. シャッター・雨戸の早期施錠習慣
台風時はもちろん、地震後の防犯や二次被害防止の観点からも、シャッター・雨戸の活用を見直していただくことが大切です。
どれほど構造が強固な住宅であっても、住まう方の安全と避難経路が確保されて初めて「災害に強い家」と言えます。
私たちエイムは、建築後の暮らしと安全を守る専門企業として、今後も工務店様が日々の現場やお客様へのご提案に活かせる防災ノウハウをお届けしてまいります。
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