【防災コラム③】ハザードマップの「色」だけで判断してはいけない、敷地ごとの局所的リスク

防災コラム 第3回/全12回
ハザードマップの「色」だけで判断してはいけない、敷地ごとの局所的リスク
土地探しから始められる施主様をご案内する際、行政が発行する「ハザードマップ」を確認することは今や必須のプロセスとなっています。
しかし、「ハザードマップで色がついているか・ついていないか」という大まかな確認だけで安心してしまうと、思わぬ落とし穴に陥ることがあります。
■ ハザードマップの解像度と「マイクロ地盤」
行政のハザードマップは、広域の地質データや河川の氾濫シミュレーションをもとに作成されているため、数メートル単位の局所的な地形(いわゆるマイクロ地盤)までは反映しきれないケースがあります。
例えば、以下のような敷地では、ハザードマップ上は安全に見えても注意が必要です。
旧河道・盛土の境界線
かつて水路や池だった場所を埋め戻した土地や、切土と盛土が混在する分譲地は、強い揺れで不同沈下や液状化を起こしやすくなります。
微地形の窪地(凹地)
ゲリラ豪雨の際、周辺の道路から水が流れ込み、局所的に冠水するリスクがあります。
■ プロとして提供したい「一歩深い土地のアドバイス」
建築のプロとして、ハザードマップに加えて「古地図(明治・大正期の地形図)」や「地盤調査の詳細データ」をセットで参照する姿勢を示すことは、施主様にとって大きな安心感となります。
「この土地はハザードマップでは白地ですが、過去の地形を見ると少し低くなっているので、基礎の高さを少し上げておきましょう」といった一言ができる工務店様は、防災意識の高いお客様から圧倒的な支持を集めます。
次回:防災コラム 第4回へ続く


